考える、ということ。

1月も本日が最終日。
受験生は最後の追い込みの時期です。
(私立は結果が出ていますが。)

この時期の授業は過去問を中心に実践形式でやる訳ですが、
その分、学校の定期テスト対策がおろそかになるもの。

でも、大切な単元が目白押しなんです。

特に社会の公民!

「経済のしくみ」の単元は生きていく上で非常に大切。
数学の解の公式は覚えても実生活ではほとんど使いませんが、
(でも覚えておくと便利ですが)
税、家計、企業、政府、、、お金の流れ、経済のしくみが分ると、
新聞、テレビのニュースが分るようになる訳で。

お父さんやお母さんが働いて収入を得、税金を払う、
そのことがどれだけ大変で重要なことか、しっかり理解して欲しい訳です。

ある程度点数を取れる生徒でも、
記述式の問題になると急に苦戦し始めます。
記述式の問題は教科書に書かれていないような知識や考え方が求められる場合がある訳ですが、
それは普段から「なぜ?」という疑問を持って生きているか、
が大切になってきます。

社会が得意な生徒、例えば学校や業者のテストで正解率9割以上の生徒に対し、

「関税は何の為にかけるのか?」

「スーパーが生産者から直接仕入れた方が、中間マージンが発生しないので商品は安く売ることができる。では中間業者(卸売り業者)はいらないのではないか、という話になってくるが、卸売業者は絶対に無くならない。卸売り業者が存在するのは、スーパーにとってメリットがあるから。ではそのメリットは何か?」

「昨今、談合事件がマスコミでさかんに取り上げられているが、この談合というシステムは具体的にどういうものか? そして、談合は完全に無くすことは難しいと言われているが、なぜか?」


という質問をしたところ、長考してしまいました。

確かに、県立高校の入試では出ないかもしれません。

そして学校の先生がどこまで授業で説明するのか、にもよりますが、

中学校3年生なら何とか自分で考えて答えを出して欲しいのです。

日々、授業を受けている時に「なぜなんだろう?」と疑問を持たなければ思考力は鍛えられません。

「9割以上正解しているからいいか」ではなく、
本当の考える力をつける為に、生徒には「なぜ?なぜ?君」になって欲しい、そう思います。


答える方も大変ですが(笑)