人は生涯、学び続ける
3/11 朝日新聞より
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東大を合格し、歴史学に挑戦する「スーパー外科医」
平岩正樹(53)
抗がん剤治療で数々の新手法を考案、国のがん対策の遅れに直言を続けた「行動するスーパー外科医」が10日、東京大学に合格した。
(以下要約)
3度目の東京大学合格である。工学部を出て、翌年医学部を再受験、そして今回文科系である。歴史学を学びたいとのこと。「知りたいことがあるからこそ、自分は生きている」という気持ちに従がった。工学部でも医学部でも実験は不可欠だった。「実験は神との会話だった。神との会話せずに、どうやって真理をつかむか。それが人文科学の最大の謎であり、あこがれでもある。」
長年、1Kの賃貸暮らし。治療し続けてきた患者と自らの生活の為、医師としての最小限の活動は続ける。
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50歳を過ぎてのチャレンジ。
先ずは、その勇気と行動力に驚かされます。
そして興味深いのは学びに学んで「人文科学」に辿り着いたということ。
私は個人的に「哲学」が最高純度の学問だと思っていますが、
彼の言う「神との会話をせずにずに、どうやって真理をつかむか」という言葉に共感。
日々思ってることをズバリ表現して頂きました。
中世の欧米、キリスト教の支配する時代、
神を世界の最上位に置き、生活、科学、すべてが神に支配されていた時、
人間の本質的な意味での成長はみられませんでした。
中世のヨーロッパの、その重たい雰囲気を打ち破ったのがルネサンス。
時代的に「神の否定」まではいきませんでしたが、神の呪縛から解き放たれることで、
(ニーチェの時代すら衝撃的だった、、、)
自然科学も芸術も一気に発展していきました。
念のため、私は神の存在自体を完全に否定はしません。
それで救われる人がいるのなら、いいのではないか、という程度のスタンスです。
(お金が絡むのは否定しますが)
人は一生勉強。
心に刻み込んで生きていこう、そう思いました。