ホリエモンの功罪
先日読んだ文庫本『上杉鷹山』の中に
『人は何をやったのかより、誰が言ったのかを気にする』
という言葉がありました。
その内容を見ずに(考えずに)、誰が言ったのかを気にする、と。
鋭い、、、
今の宮崎県知事を思い浮かべました。
さて、私がこの本を手に取ったのは10年以上前、読んだのはつい最近。
でも、今読んだからこそわかる部分も多かったと思います。
私は堀江社長は個人的に好きでも嫌いでもない、
という立場ですが、
彼には当然、いいところもあった訳で。
そんな記事を紹介。
堀江貴文逮捕による本当の損失
http://zapanet.info/blog/item/948
主にネット業界からの視点から述べられています。
比較に出されているのはサイバーエージェントの藤田社長です。
こういう登場のされ方をした藤田社長の立場や如何に(笑)
社長は適正のある人を抜擢する才能と、それをまとめるカリスマ性があれば問題無いのですが、、、
システムに強い社長とそうでない社長では、
スピードと実行力、おまけに信頼感が圧倒的に違うのは事実。
技術者だってシステムの内容を熟知している人の話は真剣に聞きます。
論理的だからです。
それが知識がない社長からの社長の『いついつまでコレをやってくれ』
という話をされても『ふーん。こっちの事情もわからず、土台無理だな。やる気しねぇ』となってしまいます。
技術者は特殊な言語空間に住んでいる方が多いです。
それら技術者の心に刺さる言葉で、論理的に 『見える話』ができる社長ならば最高です。
少なからず、堀江氏はその資質はあったように思います。
私、以前、社長が六本木ヒルズに住んでいる、とあるIT企業で働いてましたが、
その時、システム的な依頼は全てインド人技術者にメールしてました。
私のあやしい英文なぞどんだけ伝わったんだという気もしますが(笑)
この会社の場合、社長の意思決定をインド人技術者はどう捉えていたのかは不明です。
そんな訳で。
堀江元ライブドア社長。
今後は(お勤めの後?)、日本を脱出して海外暮らしたいということですが、
もし起業するのなら、遠くから期待したいような気がします。
頼むからまた『株式時価総額世界一!』などと言ってくれるなよ、という気がしますが(笑)
【追記】
功罪の「罪」の部分
前にもどっかでリンク貼った気がしますが。
これを読むと、ますます堀江氏の評価が揺らぐ訳ですが。
そういう意味では田中角栄の評価みたいなものでしょうか(笑)
http://blog.goo.ne.jp/yamane_osamu/
現役の公認会計士による分析。
数年前に書かれたものですが、大変勉強させて頂きました。
こういう気骨のある会計士、頑張って欲しいですね。