文学も映画も短編ばやり

6/7 朝日新聞より抜粋

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短編の波がきている。読み切り短編中心の文芸誌『yom yom』(新潮社)の創刊号は、ネットで話題になり8万部を越えるヒット。ブログの企画からできた素人の創作怪談掌編集『てのひら怪談』(ポプラ社)は発売1ヶ月で1万部になった。ネット映画や携帯小説は元々短編が中心。短いものが受けるのはネット社会の必然か。

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企業が儲けに走るのは結構。

とっつきやすい短編から、と。

そうしないと生き残れないのですから。

私は、小説や映画の短編を否定する訳ではありません。

しかし、、、

今の仕事をして感じるのは生徒達の『読書嫌い』

徹底して嫌いな生徒、多いです。

『で、どうなんだ、教科書の朗読、好きか?』

『一番 嫌いです』

即答されること多数。

これは、何かがおかしい、、、

先生に指されると下を向いてしまう、

これは単純に『読めない』 『恥ずかしい』程度の問題でななく、

『たくさん字が書いてあるのを見るだけでも嫌!!』

このあたりに問題があるのではないか?

私自身、幼稚園の頃、

『お母さん、このお話、もう終っちゃうの? 続きー 続きー』

と親にせがんでいました。

続きが知りたいが為に『読んでもらう』から『自分で読む』に路線変更。

困った親は大量の昔話を購入。

それでもすぐに読んでしまい『もっとお話、読ませてー』

相当、困った子供だったと思います。

しかしながら、小さい頃の毎日の読み聞かせ体験、

今では感謝しなくはいけないと思います。

双子だったため、母親は2つならべた布団の真ん中に。

子供用ゆえ字も大きく、重かった本を朗読してくれました。

『お話』の世界に引き込まれる感覚、、、

毎日、続きが気になって気になって気になってしかたがありませんでした。

お気に入りの主人公が活躍しては一緒に嬉しい気持ちになり、

悪役にイジワルされたら一緒に怒り、

最後にハッピーエンドにならなかったら泣いてしまう。。。

そんな感じだったと思います。

今、携帯のメールで1000文字越えないと長いな、と感じません。

これはこれで友人からは不評なのですが(笑)

文章は長ければいい訳ではありません。

しかしながら、ある程度の長さの文章に耐えられないようでは、

受験なぞ到底クリアできるハズもありません。

今日も 明日も あさっても、

読書嫌いの生徒、どうやって本に興味を持ってもらえるか、

考えて行きたい、そう思います。


【追記】

大人の人で

『本読むの嫌いな奴にムリヤリ読ませてもしょーがねーじゃん』

という人、多いです。

しかしながら、ゲームや漫画のストーリーで感動したことありませんか?

ならば、本でも感動できます。

ただし、それすら基礎的な国語の力は必要です。

以前にも書きましたが、『学ぶ』のに遅すぎることは無い。

本屋に行って、『陰山式 新・漢字プリント』を購入、

小学生の漢字から勉強してもいいでしょう。

学習意欲はいくつになってもあるもの。

諦めた瞬間から成長は止まります。

『今更、こんなテキストやるなんて』などと思わず、

何でもいいから、やりやすいのから始めてみてはいかがでしょうか。