『余命ゼロ』で命の授業

『余命ゼロ』で命の授業 〜末期がんの渡部成俊さん〜

9/20 某地方紙より抜粋

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『余命ゼロ』の極限状態で、子供達に命の大切さを考えてもらおうと、学校での講演活動を続けている末期がんの患者がいる。東京都江戸川区で婦人服加工プレス会社を経営する渡部成俊さん62歳。一年半余りでこなした講演は約70回。渡部さんの「命」に触れた子供達から届いた感想文は2万通に上る。

『ギリギリのなかで生きています。こうして話ができることが、わたしには奇跡のようです』

06年2月から講演活動を開始、気づいたら『期限』の12月を過ぎていた。現在も体調は確実に悪化、痛みを抑える為、モルヒネを使っている。

今、渡部さんを支えているのは子供達の声だ。

『ありがとう。俺も真剣に生きるってことを考える』(中学2年男子)

『何てつまらないことで悩んでいたのか、と涙が溢れた』(高校2年女子)

講演で渡部さんが必ず言う言葉。

『どうか力強く生きてください。それでも、どうしても、どうしても「もうだめだ。命を絶とう」、そんなふうに思うくらい軽い命なら、私に下さい!』

今年の8月には大和書房より『そんな軽い命なら私に下さい』が出版された。

『子供達に真剣に考えて欲しくて、あえてこういう言い方をしています。でも、紛れもなく、私の本心。「私は真剣に生きています。渡部さんにはあげられません」という感想文を読んで、本当にうれしかった。』

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本当に、真剣に、心の底からのメッセージ。

どんなに醒めた子供であっても、必ず心に刺さるものだと思いました。

再三、当ブログでも書いてますが、

『命の大切さ』

これをどう教えるか。

今日も 明日も あさっても

自分の持てる全てを使って子供達に伝えていきたい、

そう思います。


そんな軽い命なら私にください―余命ゼロ いのちのメッセージ