芸術性(フィギュア)について

フジテレビのスポルトでいつの間にかフィギュアがコンスタントに放送されるようになった昨今、

荒川静香の金メダルの影響は計り知れないんだな、と実感します。

さて、ネットでフィギュアスケートの芸術性について調べていたところ、

某巨大掲示板にて「フィギュアスケート史上最高の演技」というスレを発見。

勉強になりました。

以下に、いくつか抜粋します。

リンク切れになっているのもあって残念。

今も生きている動画のみ紹介します。

youtube著作権問題で色んなところから突き上げをくらっているようですが、

こういう動画が気軽に見ることができるのは便利です。

youtubeは初回だけ登録が必要だったような気がします。)

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1984 Sarajevo Olympics Torvill-Dean FD - Bolero
http://www.youtube.com/watch?v=t2zbbN4OL98

演技終了を待たず会場からは大拍手。
解説者も興奮気味。
これ以降、ボレロを選曲する人が激減したと言われてるそうです。
この演技は越えられない、そう思わせる程の高い芸術性でした。
(ちなみにアーティスティク満点)

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Shizuka Arakawa, World Championships -04 (Free Skate)
http://www.youtube.com/watch?v=MKa8KSEgHrU

敬意を表して荒川静香
トリノオリンピックの2年前、ドイツで行われた大会。
この演技を彼女のキャリア最高の演技と評する人も。
曲はトゥーランドット
トリノと比べ、ジャンプに限ればこちらの方が上と思われます。
この時の感動があるから、その後も頑張れたんだな、
そう思わせる内容でした。
しかし、ドイツの観客、結構ノリノリだな(笑)

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Shen and Zhao 2003 Worlds Long Program 申雪&趙宏博
http://www.youtube.com/watch?v=QCCQFlaTPPE

トゥーランドットつながりで。
この中国ペアの演技の完成度は観客の反応からも伺えます。
技術と芸術性が高いレベルで融合。
すばらしい。

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Anissina & Peizerat  NHK杯 カルミーナ・ブラーナ
http://www.youtube.com/watch?v=jFuT7V6yJSI

フランス人特有の芸術センス。
このペア、女性が男性をリフト(持ち上げ)するのも特徴の1つ。
持ち味はエキシビジョンで最大限発揮されます。
一例はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=4v9yE3ZVXsE&NR

スケートに限らず、フランス人のスポーツ選手は独特の世界観を持ってます。
シンクロのソロの選手とか。

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Katarina Witt - 1988 Oly LP - Carmen
http://www.youtube.com/watch?v=k-rMfIyX4rM&mode=related&search=

カタリーナ・ビットのカルメン
今の女子のジャンプのレベルからすると比較になりませんが、
芸術性は時代を経ても評価は落ちない。
そう思わせる演技。

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最後に、あるアイスダンス・ペアの成長の記録を。


Grishuk & Platov 1989 NHK Trophy OD  コーヒールンバ
http://www.youtube.com/watch?v=-Q8P0P1YGrQ&mode=related&search=

ロシアの若手アイスダンスペア、グリシュク&プラト
ペア結成して三ヶ月。
NHK杯で初来日した時の演技。
エネルギッシュさが伝わってきます。

Grishuk/Platov 1992 Oly OD Polka
http://www.youtube.com/watch?v=KtuA8JpQJGg&mode=related&search=

アイスダンスは1回転半以上のジャンプは禁止。
よって、それ以外の要素で魅せなければなりません。
ステップ、同調性、表現力、、、
この時点では解説者に「技術はいいんですけど、もう1つアピールが欲しい」
と注文をつけらています。


Grishuk/Platov 1994 OP OD
http://www.youtube.com/watch?v=SHyUrdWZ37Q&mode=related&search=

技術も表現力も格段にアップ。
素人が見ても感心してしまいます。
金メダルを獲得。


Grishuk/Platov 1997 Euros Liebertango
http://www.youtube.com/watch?v=Jx9raST5jmo&mode=related&search=

94年のOPで金メダル。
その後、グリシュク(女性)がライバルペアの男性と不倫、
コーチからはクビを言い渡されたり、
プラトフがそのライバルペアの女性とコンビを組んだり、
(完全にペア交換した形に! あてつけ?)
漫画のネタのようなすったもんだがあったようですが、
結局、また2人でOPを目指そうと、コンビ復活。
まだまだ自分達にはやり残したとがある、
演技の完成度を最高まで高めようと努力。連勝街道驀進します。
そして、オリンピック前年の動画がコレ。

このプログラム、出だしから魔力が働いてます。
解説者が開始1分で思わず漏らす「マーベラス
まさにそんな演技です。


Grishuk and Platov, 1998 Nagano Free Dance (Memorial)
http://www.youtube.com/watch?v=1U5uD2f5JRs&mode=related&search=

そして迎えた長野オリンピック
この寂寥感溢れる、喉元が詰まってしまうような張り詰めた曲で
これだけの演技。
ライバルのロシアペア↓ を抑え、
http://www.youtube.com/watch?v=hXzpO8vjVzs&mode=related&search=

史上初の2大会連続金メダル。

すばらしい、、、

Grishuk and Platov 1998 Olympics Exhibition

http://www.youtube.com/watch?v=ExE1IKwj6DA&mode=related&search=
上記ペアのエキシビジョン。
採点に関係ないエキシビジョンにもかかわらず、
一切の手抜き無し。

ちなみにこれをアップしている人は
相当なグリシュク・プラトフ ファンらしく
たくさん動画があります。

その中に、、、

ん? 2006年に復活?

33歳と38歳なのに大丈夫なのか? と思ったら要らぬ心配だったようで。

http://www.youtube.com/watch?v=ihZHvCEr8VU&mode=related&search=


余談ですが、このペア以上のアイスダンス・ペアは
未だ出現していないと言われているそうです。

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芸術の世界は深いです、、、