いきものを愛でる

さときちには還暦を過ぎた両親がいます。

二人とも、数年前に仕事をリタイアし、悠々自適な生活をしている訳ですが、

最近の両親の関心は専ら庭先にやってくる鳥にあるようです。

この鳥、雀と同じぐらいの大きさなのですが、

さときちは詳しくないので種類までわかりません。

両親はこの鳥に前日の残り物のご飯をあげるのが日課になってきたようです。

ご飯を皿の上にのせ、庭にある石の上に置きます。


母「この頃は、ここに来るとエサが食べられると思って毎日来るのよ」

父「持っていく時間が遅かったりすると、石の上で探してるんだな」

母「カラスが来ると逃げるんだけど、雀がくると威嚇するのよ」


などと感想を述べています。


サラリーマンは、どうしても、売上、目標、といった数値に追われしまいます。

生きていく為に働く、そのためには仕方のないことなのかもしれません。


でも、そうするうちに、自然に対する目線というか、気持ちが

どんどん薄れていってしまうような気がします。


心の余裕って何だろう?

お茶を飲みながら、窓越しに鳥を見つめる両親を見て

そう考えるさときちでした。