「なぜ?」の気持ちを大切に

こういう仕事をしていると毎日参考書に触れる機会がある訳ですが、

もう少し解説が欲しい、と思うことが。

例えば、、、

【中学理科】

アンモニアの噴水実験

これは数ある実験の中でもかなりの頻出問題です。

フラスコ内にアンモニアの気体が入っており、それに水を入れるとどうなるか?

その理由を記述式で答える、というもの。

答えは「アンモニアが水に溶け、フラスコ内の気圧が下がるようにするため」で正解になる、とされていますが、

この答で理解できる生徒がいるのかどうか疑問です。

当たり前のように「気圧が下がる」と言ってますが、どうして気圧が下がるのか、疑問じゃないですか? この回答を丸暗記してしまったら、生徒の「なぜ?」は解消されません。

しかし、数ある参考書を見ても、解説が詳しいベネッセの教材を見ても、それに対して言及しているものは見当たりません。

どなたか解説してある参考書を知っている方、教えて下さい(笑)

【中学数学】

8割ほど(実際は深さはcmで書いてある)水の入った直方体、そこに垂直に直方体を入れて、水が溢れ出すのは、直方体を水面から何センチ入れた時か?
(イメージとしてはお風呂に入ってお湯が溢れる感じ)

例えば正解が18㎝だとして、これを実験したとしたら、本当に18㎝で水が溢れるのでしょうか?

実際に生徒から「この答えでは、溢れるか溢れないか疑問です。そのギリギリのラインが18cmということなのでは?」と質問されました。

こういう質問をする生徒、私としては大歓迎です。

「じゃあ、これ18.1cmだったら水は溢れるか溢れないか? どうだ? 正解したら今日の宿題は無しだ」

「うーん 溢れる」

「俺は溢れないんじゃないかと思うんだ。どうしてだ?」

「うーん、、、」

「表面張力が働くから」

「そ、そんな答えズルイ!」

「いや、それがこの世の厳しい現実なのだ。ボーイズ・ビー・アンビシャス。残念賞として宿題は倍な。」

「、、、」

非常に和やかなやりとりでした。

そんな訳で。

サギ師のようですが、、、

生徒には常に「なぜ?」の気持ちを持ち続けて欲しい、そう思います。