読書案内

合格した生徒にちょっとした私からのプレゼント。

それぞれの生徒の個性にあわせて本を選ぶわけですが、

高校生ともなればちょっと背伸びをしてもいいのではないかと思います。

ある生徒には『世界の日本人ジョーク集』を進呈。

これは数年前に新書で発売され、かなり売れた本です。

一部抜粋

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ある豪華客船が航海の最中に沈み出した。船長は乗員に速やかに海に飛び込むように指示した。

船長は外国人乗客にこう言った。

アメリカ人 『飛び込めば、あなたは英雄』
イギリス人 『飛び込めば、あなたは紳士』
ドイツ人  『飛び込むのが、この船の規則』
イタリア人 『飛び込むと、女性にもてるぞ』
フランス人 『飛び込まないでくれ!』
日本人   『みんな飛び込んでますよ』

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いきなり難しい本を薦めて『こんなの読めない!』と嫌悪感を抱かれるぐらいなら、

この手の笑って読める本ならいいかな、と。

しかし、内容はとても示唆に富むもの。

特に『日本人のアイデンティティ』に関しては、非常に興味深く読めると思います。

外国人から見た日本、それをジョークから勉強できます。

これは何も日本人だけの話で無く、

世界の国の人々が他の国からどう見られているか、を考えることで、

世界についての理解が深まります。

もし、これを読んで『アイデンティティ』なるものに興味が出てきたら、

次はこういう作品を読んでみては、とメモを渡しました。
(もはや個人的趣味ですがw)


ルース・ベネディクト菊と刀

レヴィ・ストロース『悲しき熱帯』

丸山眞男 『日本の思想』

ここまで読んだら評論にも挑戦。

小林 秀雄 

福田 恆存 

なんかをお勧めします。

これらの著者の作品は大学入試の問題にも使われます。

夏休みなどの長期の休み期間にじっくりと読んでみるといいかもしれません。

良書は、いくつになって読んでも新しい発見があります。

その時、その時で感じるものがあると思います。

是非、感性がみずみずしい時期に

良書と正面から向き合って欲しい、そう思います。



世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)

世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)