考えるということ(Part9)

先日、いつものように音読プリントをやっていると、、、

『春はあけぼの、僕は、春なら桜の下でお弁当かな?』

、、、

、、、、

、、、、、

きた! このタイミングを逃してなるものか!

『そうだな、では自分なりの『春はあけぼの」作ってみよう。
 既に「をかし」は説明してあるな? 間違っても「お弁当とお菓子」とかやるなよ。』

生徒に自分なりの『春はあけぼの』を自作させることに。

四季の中で、自分が感じる、好きなもの、

もっと深く、おいしい、楽しい、ではなく『をかし』を感じさせるもの。

学校の定期テスト、500点満点で1割得点できないこの生徒の、

感性と言葉を、

表現の力を、

もっと もっと 引き出してあげたい、、、

とにかく時間がかかります。

辞書を片手に1時間。

苦労をしながら、何度も何度も書き直しをします。

短いながらも なんとか完成。

『よし、これは 俺があとでパソコンで打ってくる。音読プリントに追加しておく』

正直、どこから手をつけていいか悩んでいた生徒でしたが、

この時ばかりは、涙が出そうになりました。

今日も 明日も あさっても

どうやって生徒の考える力を引き出してあげられるか、

繰り返し、

繰り返し、

考えていきたい、そう思います。