生きた証と、しゃれこうべ

8/16 朝日新聞 天声人語より抜粋

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戦没した人たちの思いが働いたのかと、時々不思議に思うことがある。終戦の日が、盆と重なることだ。迎え火、送り火精霊流し。戦争の記憶と相まって、日本人の情念がいちばん深まるときであろう。
(中略)

人の生きた証は様々だが、骨は最も素朴なものだろう。南方の熱帯林で苔むしていた、日本兵しゃれこうべに、詩人の茨木のり子さんは胸を痛めた。

『生前 この頭を かけがえなく いとおしいものとして かき抱いた女が きっと居たに違いない』

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説明不要の、深く心に染み入る詩だと思います。

戦争は、いかなる理由があろうとも無くなって欲しい、

しかし、隣人同士の争いが絶えないように、国と国との価値観が違う以上、

未来永劫、戦争は無くならないのかもしれません。

しかし、平和を望む人が一人もいなければ、絶対に平和は訪れないもの。

一年で一番『日本人の情念が深まる時期』だからこそ、

ご先祖様に感謝しなければ、、、

そう思いました。