ホッピービバレッジ
8/18 朝日新聞『be』の『フロントランナー』にて
ホッピービバレッジ株式会社の女性副社長、石渡美奈氏の記事が。
その一部を抜粋。
【プロフィール】
創業者の娘である彼女、立教大学卒業後、日清製粉に就職、93年に結婚退社した後、半年で離婚。
周りの大反対を受けつつ、97年にホッピービバレッジに入社。
02年 取締役に就任、03年 副社長となり現在に至る。
なお、02年の取締役就任以降、会社の売上を3倍近い23億円に伸ばす。
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『ちょっとお話が、、、』
暗い顔で工場長が言った。瞬間、胸ポケットに辞表を入れているのを感じた。昨年2月のことだ。
『もう一緒にやっていけない』
工場で働く20人全員が辞意を明らかにしていると言う。
97年の入社当時、社内には派閥があった。社長派と父方のいとこにつく反社長派だ。
03年に副社長に就任、社内改革を進めようとすると、立ちはだかったのは反社長派だった。
いとこは会社を去り、それに続いて10人ほどが退社した。
その時、支えてくれた工場長を追い詰めてしまったのだ。
(中略)
会社内の連絡を密にしようと、ボイスメールを導入。
社員が一体となれるよう、全社員で毎朝掃除をすることになった。
『正しいことだと信じていたので、なぜそうするのかを社員に伝えなかった。私がどこへ突っ走っていくのか。みんなが不安に思っていたことに気づかなかったんです』
工場長らの反発に動揺し、小山昇氏(経営コンサルタント)に相談。
駆けつけた小山氏は社長、工場長、自分の3人の思いをくんだ解決をした。
『あなたが正しい』と小山氏が語りかけると、
工場長は『副社長に協力したい。だから、私達に説明して欲しいのです』と涙を流した。
社長である父には『手を離してもいいが、目は離しては駄目だ』と諭した。
(中略)
社員の貢献に気づくと『ありがとう』とはがきを手書きする。
その数、月に50〜60通。
『メールでは気持ちは伝わらない。もっとちいさいことにも気づいて、年間、千枚は書きたい』
騒動から10ヶ月後、月2億円の売上目標を達成できた。
『全社員が心を一つにして頑張った結果。それがうれしい』
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彼女の『悩みつつも、前を向く』姿勢、感心してしまいます。
こういう人の下で働けること。
幸せだと思います。
特に、女性で経営者一族の娘となれば、周囲の目は特別なもの。
その苦労は並大抵のものではなかったはず。
第一級の人格者だと思います。
折りしも昨日『白い恋人』の社長が辞任、のニュースが。
会社としての『風通し』が悪くなっていたのが構造的な問題となっていたのかもしれません。
どんな会社でも、特に『老舗』と言われる会社ほど、事業継承は悩むもの。
1代目は良くても、2代目、3代目となってくると、、、
『会社は人なり』
という言葉があります。
経営者ならずとも、大人なら誰でも聞いたことがある言葉。
しかしながら、この言葉をしっかりと受け止め、実践していく経営者のいかに少ないことか。
そのなかにあって、このホッピービバレッジは、、、
素敵な会社だと思います。
今後の彼女の活躍と健康を遠い地方の片隅から願っております。
ホッピービバレッジ株式会社のHP