佐賀北優勝の意味について

彼らは25日には定期考査。

朝のテレビでは

『選手達は帰りの飛行機でテキストを開くだろう』と学校関係者が言ってました。

『文武両道』

ブログで散々書いてますが、『人間、学力だけでは駄目ですよ』と。

歪んだ精神構造になってしまう、バランスの悪い子供に育ってしまう危険性がありますよ、と。

地方の、全員地元の、特待生無しの、

佐賀北のような高校が優勝すること。

大きな意味があると思います。

しかも、相手は広陵高校

ある種、痛快なのかもしれないです。

『今の高校野球に「純粋さ」を求めてはいけない』

高いレベルを求めれば、そうなってくるのが現実。

佐賀にあっても、素質のある中学生は横浜行ったりしているとのこと。

言葉は悪いですが、『残り物』の選手達が優勝してしまう、と。

佐賀北の生徒は、練習するのも他の部に気を使い、

細々とやっていたようです。

グラウンドが自由に使えない。

その分、工夫して練習してきたと。

走り込みも十分やってきて、地味な守備練習を重視。

それが甲子園でいかんなく発揮され優勝まで掴み取る。

すばらしいと思います。

私の母校も『文武両道』を重視していました。

今は共学となり、とてもスポーツで全国大会出場など困難となってしまいましたが。

在籍当時、野球、サッカー、ラグビーやテニス等の部活が

全国大会出場を狙えるレベルだったので、

グラウンドなど、争奪戦。

それでも皆、文句も言わずやっていました。

しかも、学校の方針はあくまで『勉強は手を抜かない。それが学生の本分』

甲子園に行くため、花園に行くため、国立に行くため、

中学浪人して入学してくる人など何人もいる、と。

これはこれで問題なのですが。

かつては中学浪人の数が日本一多い地区でした。

今は少子化と私立高校が複数できた影響もあり、改善されているようです。


素質なぞ、やってみないとわからないもの。

学力にしても、どうしようもない学習態度の私のクラスメートが、

半年間、猛勉強して医学部現役で合格。

こういうのは普通にある話。

部活動を言い訳に勉強をサボるなど、言語道断の学校の雰囲気。

在学中、最も印象深かったのは、私の斜め後ろに座っていたT君。

彼は野球部に入っていました。

高校3年、夏の遅い時期まで部活動があり、

それまでの帰宅時間は午後9時過ぎだと思われます。

しかしながら、彼はどんなに疲れていても授業中、寝ませんでした。

微積分を一日3コマ授業、夏はお盆以外は毎日学校。

それでも必死についてきた、と。

その後、1月に行われたセンター試験、県下トップの成績でした。

『モノが違う』

と言えば、それまでですが、彼から学ぶべきことは多くあったと思います。



周りの大人が必死になってお金(裏金まで)をかけ、

野球留学させ、その結果、ベンチ入りさえできない。

そんな高校生、全国でたくさんいます。


学力もスポーツも、お金をかけてやるものなのか?

それは親の自己満足なのではないのか?

肝心の子供達はどう思っているのか?

16歳の学年トップの高校生。

祖父を殺害。

こんなニュースに触れるたび、

子供達の『心と体』の健全な成長を願ってやみません。


【余談】
今まで、あまり気づかなかったのですが、この星は何でしょう?
複数クリックしたら、たくさん星がついたのですが。
何やらプレシャスな気分。
さて、どうやって消すのかな、、、
面倒なのでこのままでいいか(笑)