中学校も授業時間増

中学校も授業時間増 週1単位、総合学習は削減 文科省が素案

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007083102045356.html

個人的な感想を言えば、

小学校、中学校ともに土曜日は毎週午前中は授業にすべきだと思います。

これが本来の『ゆとり教育

再三、当ブログで書いてますが、

増えた時間で問題を丁寧に解説する、

しっかりとした学力を身につけさせる、

これ以外に何の選択肢があるというのか?

9/1 朝日新聞の一面に中学校の授業増についてこんなコメントがありました。

草野一紀 ・ 全日本中学校校長会長

『1コマ増えるだけでも、教員の負担だけでなく、生徒会などの特別活動にしわよせがいく』

学力低下」をリアルに感じているハズの人達のコメントとは思えません。

加えて、同誌の社説には『学力の格差』をどうにかすべし、との記載が。

学力は『格差』がついて当然だと思うのですが、、、

これは学力に限らず、スポーツもそう。

『運動会で順番つけるのかわいそう。』

などと本気で思っている親。

それを真に受ける教員、教育委員会文科省の人たち。

これらの方々は、全員、その仕事を辞めるべきだと思います。

才能や能力に『格差』はあって当然。

それを自分で受け入れ、お互い認め合い、尊敬しあう。

そうやって他者とのコミュニケーションを図っていくものなのでは?

『個性を伸ばす、個性を認める』とは

同時に『自分と違う他者を認める』ことと同義だと思います。

そして『その子供のいいところ』を教える側もどんどん伸ばしていく、

それが本来の『教育』なのでは?


9/1 読売新聞の一面。

『教員免許更新で苦手克服』という記事。

10年ごとに教員免許を更新。

更新時に30時間の講習を大学で受けることが義務付けされるそうです。

講習の内容は大きく分けて以下の4つ。

 ①教員に求められる役割

 ②発達障害などを抱える子供達への対応

 ③学習指導要領に沿ったカリキュラムの編成方法

 ④親のクレームなどの学校内外の課題への対応


今の学校では教員がまともに育てられない環境にある、ということを認めているのでしょうか。

そもそも、そういう人に免許を与える方が問題があるのでは?

以前書きましたが、大学の教職課程、全く意味がないのでは?

そう思えてきます。

そもそも、10年教員やってきて、これらの内容を

税金を使ってまでこれらの内容を講習で教えてもらう?

その程度の人なら、初めから教員を目指さないで頂きたい。

迷惑かかるのは子供達なのですから。

一番問題なのは④番。

このような項目があがっていることは何を意味するのか?

一言で言えば、『教育の崩壊』

教師も親も『子供』になったということ。

つける薬はあるのでしょうか、、、


さて、話の方向性を変えます。


都市部を中心とした中高一貫教育

これは『お受験』の加熱ぶりなど賛否両論ですが、

公立学校とは基本的な考え方が違います。
(一部、国公立の中高一貫校もありますが)

参考までに、私の地元初の、

本年度から新設された中高一貫校(R校)の授業時間を転記してみると、、、

   
    公立中学校1年生   R中学校1年生

国語    140         210

数学    105         140

英語    105         175

理科    105         175

社会    105         140


この圧倒的な授業時間の違い。

入学してくる生徒の『質』の問題もありますが、

これで学力差が出ない訳がない、と。

特に国語の時間数の大きな開き。

いったいこれは何を意味しているのか?

その答えは明確だと思います。

圧倒的に『読めない・書けない・説明できない』生徒が多いからです。

小学校での英語教育など、余裕がある生徒のみで結構。

もう、これ以上の学力低下は、、、

間違いなく『日本という国の国力の低下』を意味します。

家庭教師に『英語、数学を中心に』などと言ってる親御さん。

私は担当する生徒は『国語』の成績しか見ません。

それが全てだからです。

親御さんの焦る気持ちもわからない訳ではないのですが、

考えるべき問題はたくさんありすぎて、、、

あえて1つに絞れば『結局は親』ということなのでしょうか。

公教育のあるべき姿、

本当に、真剣に考えなくてはいけない時期なのだと思います。