大人の世界を見て育つ 〜生徒会選挙にて〜

先日、担当する生徒からこんな話がありました。

『この前、ウチの学校で生徒会の選挙演説があったんですけど、投票前夜に「○○には投票するな」と電話しまくった生徒がいて、翌日、学校で大問題になったんですよ』

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数秒間、考えこんでしまいました。

この生徒の、それをやった心を想像して。

単に『子供の無邪気さ』で済めばいい話ですが。

『君、その生徒は勉強できるだろ?』

『そうなんです。嫌味なぐらいに頭はいいんですよ』

『君、そういう困った人にはなるなよ。そいつは決して頭はよくない。仮にその彼が東大に入ったとしても、頭などよくない。逆に周りが迷惑するだけだ。だから、その彼を反面教師として自分では同じことはやるなよ。そういう人、世の中たくさんいるんだ。でも、それらの人とあえて喧嘩せず、「学ぶ」姿勢を持てるような人間になるんだ。』

携帯だと電話しやすい、そんな今の中学生のリアルが伝わってきます。

それにしても、と。

子供は大人の世界を見て育つもの。

我々一人一人が、襟を正さないと、そう思いました。