Z会受講費用を高校が負担
水戸葵陵高校でも受験料補助 通信教育受講費用も
http://www.asahi.com/national/update/0924/TKY200709240165.html
この校長のコメント
どう反応していいのか、、、
微妙なところです。
少子化が進んでいく中、全国の私立学校は生き残りに必死。
一般に高校がどう評価されると言えば
『進学実績』 と 『部活動の実績』
これを何としても上げないと。
しかしながら、その気持ちを前面に出し過ぎると、、、
この種の話は以前からあり、
野球部の特待生問題と共に『公然の秘密』
やはり、おかしいと思います。
子供達がいわゆる『大人の論理』の中に巻き込まれていく。
例えば特待生問題。
多額の現金が動くのを子供達が知ってしまう、
これが後にどういう心理的な精神的な影響を与えるのか?
教育者であれば、もっと真剣に考えて欲しいと思います。
『余命ゼロ』で命の授業
『余命ゼロ』で命の授業 〜末期がんの渡部成俊さん〜
9/20 某地方紙より抜粋
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『余命ゼロ』の極限状態で、子供達に命の大切さを考えてもらおうと、学校での講演活動を続けている末期がんの患者がいる。東京都江戸川区で婦人服加工プレス会社を経営する渡部成俊さん62歳。一年半余りでこなした講演は約70回。渡部さんの「命」に触れた子供達から届いた感想文は2万通に上る。
『ギリギリのなかで生きています。こうして話ができることが、わたしには奇跡のようです』
06年2月から講演活動を開始、気づいたら『期限』の12月を過ぎていた。現在も体調は確実に悪化、痛みを抑える為、モルヒネを使っている。
今、渡部さんを支えているのは子供達の声だ。
『ありがとう。俺も真剣に生きるってことを考える』(中学2年男子)
『何てつまらないことで悩んでいたのか、と涙が溢れた』(高校2年女子)
講演で渡部さんが必ず言う言葉。
『どうか力強く生きてください。それでも、どうしても、どうしても「もうだめだ。命を絶とう」、そんなふうに思うくらい軽い命なら、私に下さい!』
今年の8月には大和書房より『そんな軽い命なら私に下さい』が出版された。
『子供達に真剣に考えて欲しくて、あえてこういう言い方をしています。でも、紛れもなく、私の本心。「私は真剣に生きています。渡部さんにはあげられません」という感想文を読んで、本当にうれしかった。』
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本当に、真剣に、心の底からのメッセージ。
どんなに醒めた子供であっても、必ず心に刺さるものだと思いました。
再三、当ブログでも書いてますが、
『命の大切さ』
これをどう教えるか。
今日も 明日も あさっても
自分の持てる全てを使って子供達に伝えていきたい、
そう思います。
NOVA 200教室閉鎖へ
NOVA 200教室閉鎖へ 〜大都市圏を中心に〜
http://www.asahi.com/business/update/0920/OSK200709200059.html
『同社の07年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比31.9%減の92億円、営業損益は45億円、当期損益は24億円のいずれも赤字』
再三、当ブログでも書いてきたNOVA
この程度の改善策では経営の安定は望めないものと思われます。
根本から変えない、と。
相当、国の指導が入り、改善計画を練ったようですが、
これだけイメージが悪くなると、生徒も集まらないと思います。
何より、全国で訴訟の嵐が吹き荒れています。
NOVAの社長の心境は如何に?
おそらく、多方面から追い込まれており、
通常の判断はできない状態だと思います。
私も『追い込まれた』社長さんを何人か見てきましたが、
その末路は悲惨なものでした。。。
さて、同業他社は『NOVA難民』をどう引き受けるか。
コムスンの『介護難民』と共に今後も注目されます。
台形面積の求め方、小5から算数で復活
台形面積の求め方、小5から算数で復活…中教審専門部会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070918-00000115-yom-soci
また中学数学に『2次方程式の解の公式』を復活させることも提案されたようです。
今の公立小学校では、台形は図形としての形を説明するだけ。
実際は、現場の先生の判断で教えているところもあるようですが。
中学校で解の公式は『発展的内容』として多くの教科書に盛り込まれています。
私が担当する生徒には『これらは発展的内容ではない。普通に覚えて欲しい』と言ってます。
私が小さい頃から嫌いだったのは
『教える側の出し惜しみ』
例えば『これから先は、高校になってからやるから説明はここまで』という言い方。
せっかく興味があっても、教える側からシャットアウトしてしまう、と。
しかし、現実問題として、より高度な解説をしはじめると、時間は無いし、大半の生徒はついてこれなくなるし、といった問題が発生します。
結果『この先に興味ある人は、放課後に職員室へ質問に来てください』となる訳でして。
『知の世界の奥深さ』を、好奇心旺盛な生徒にガイドしてあげるのが教師の役目では?
実際、そういうタイプの生徒は公立中学校在学中に、例えば高等数学を自分で積極的に解いたりしています。
しかしながら、今や『放課後、職員室に〜』と言う先生は少なくなってきたのかもしれません。
何故か?
先生方に余裕が無いからです。
土曜の授業復活に反対の声があがるのも、余計な仕事が増えたから。
もちろん、教える側に全く問題が無い訳ではありません。
教育現場の崩壊は『国』 『現場の先生』 『親』など、全てが関係しているからです。
若い先生方、特に20代半ば以下の世代に危険な兆候が見られます。
一般企業の人事担当者、部下を持つ友人、これらの人に話を聞くと、
『若い社員は話が通じないので怒ることができない』
恐ろしい話だと思います。
『叱っても、言葉がわからないから効果が無い』
これはいったい何を意味するのか?
昔から人間社会にジェネレーションギャップはつきもの。
数千年前に建てられたピラミッド
そこに刻まれた『最近の若いヤツは、、、』という言葉。
シャンポリオンも苦笑いしたものと思われます。
しかしながら、本質的には、時代は変わってもその国民共通の『考え方』や『想い』といった共通認識があるものだと思います。(個人的には「そうあって欲しい」というのが正直なところです)
それが、今や『共通認識』が無くなってきているのではないか?
せめて私の担当する生徒には、自分で物事を考えられるよう、将来、恥ずかしくない大人になれるよう、
持てる全てを使って、伝えていきたい、そう思います。
学習能力、2歳児圧勝 〜人間 vs 類人猿〜
『人が学ぶ』ということはどういうことか?
日々、考えている私ですが、本日付けの朝日新聞に興味深い記事が掲載されていました。
その一部を抜粋します。
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人と類人猿の知能の差はどこに〜独マックスブランク研究所などがこれまでになく大規模で多様な知能テストを実施して、幼児と類人猿を比べた。ほとんど差の無い分野も多かったが、人のまねをして問題を解決するといった社会的な学習能力では、幼児が類人猿に圧倒した。米科学雑誌サイエンスに掲載された。
(注)二歳半の幼児105人、3〜21歳のチンパンジー106頭とオランウータン32頭を対象。
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やはり、類人猿と人間では比較にならない程の差がついた、と。
人間の子供のケースを考えてみると、、、
人が言葉を覚える時、お母さんやお父さんが、さかんに子供の目の前で『パパ』『ママ』と発音。
何度も何度も繰り返すことで、耳を鍛え、唇を動かすことを教え、声を出す筋肉を鍛える。
そして、子供の『何かを伝えたい』という本能、もしくは、それより若干高度な、エモーショナルな部分を刺激してやると自然に言葉を発するようになる、と。
言い尽くされて手垢がついた表現ですが、
『まなぶ』ことは『まねぶ』こと。
この一言に尽きると思います。
実際、生徒をみていて感じるのは、
『手を動かす生徒は成績がいい』
『手を動かさない(書くことを面倒くさいと感じる)生徒は学力が低い』
当たり前のこと。
言葉を読んで、頭の中で理解し、書いてみる。
その言葉を文章として、会話として発音して他者とコミュニケーションをとる。
これらの小さいうちからの繰り返し。
これが高い学力を生む源泉になっているのではないか?
再三、当ブログでも書いてますが、
学習の基本は『読み・書き・そろばん(計算力)』
間違いないと思います。
大人の世界を見て育つ 〜生徒会選挙にて〜
先日、担当する生徒からこんな話がありました。
『この前、ウチの学校で生徒会の選挙演説があったんですけど、投票前夜に「○○には投票するな」と電話しまくった生徒がいて、翌日、学校で大問題になったんですよ』
、、、
、、、、
、、、、、
数秒間、考えこんでしまいました。
この生徒の、それをやった心を想像して。
単に『子供の無邪気さ』で済めばいい話ですが。
『君、その生徒は勉強できるだろ?』
『そうなんです。嫌味なぐらいに頭はいいんですよ』
『君、そういう困った人にはなるなよ。そいつは決して頭はよくない。仮にその彼が東大に入ったとしても、頭などよくない。逆に周りが迷惑するだけだ。だから、その彼を反面教師として自分では同じことはやるなよ。そういう人、世の中たくさんいるんだ。でも、それらの人とあえて喧嘩せず、「学ぶ」姿勢を持てるような人間になるんだ。』
携帯だと電話しやすい、そんな今の中学生のリアルが伝わってきます。
それにしても、と。
子供は大人の世界を見て育つもの。
我々一人一人が、襟を正さないと、そう思いました。
ネアンデルタール人の埋葬
今から4万5千年前
人類の祖先といわれるネアンデルタール人は、
お墓に花を捧げたそうです。
ある発掘によって、墓の上から花粉が見つかったことからそう言われています。
『人を人とは思わない』
そんな聞くに堪えないニュースを耳にするたび、
我々の祖先、文化的には今とは比べ物にならないぐらいだったにもかかわらず、
『死者を敬う』 『大切な人を敬う』 そんな気持ちがあったのに、と。
そんなに大それたことではない、
自分の命と、家族の命を大切にする。
ちょっと深呼吸して、自らの胸に手をあててみる。
『今の、この、呼吸している、生きている自分』を実感することで、
もっと人に優しくなれるのではないか、と。
生まれてきただけで、本当はもの凄く幸運なんだと。
安易に人を殺める、自らの命を絶つ、
その前に、少しだけ『生』に感謝をしてみる。
人間、ちょっとしたきっかけで気が晴れるもの。
私も日々、悩み事は尽きませんが、
そうやって生きていきたいと思います。