全国の親御さん、これが進学塾の現実です!
地方で家庭教師は始めて一年半。
今から数週間前のこと。
毎日のように通う書店でふと手にとったこの本。
即買いしました。
私自身、生徒と接していて個人的に思っていた疑問のいくつかについて、この本を読んで解決しました。
具体名は伏せますが、例えば『東○大進学会』
全然、伏せてないな(笑)
ここは授業でやってる内容のレベルが高いです。
使用しているプリントの質、確かにいいものだと思いますが、、、
担当した生徒に『君、以前、塾に通っていたか?』と聞いたところ、
『いやー 先月まで進学会に行ってました』
『そうか。で、ちゃんと授業についていけたのか?』
『あのー 宿題やるだけで大変なんです。宿題やらないと教室入れてもらえなくて、それで、僕は、僕は、、、』
下を向く生徒。
感受性が強いのか妄想力が強いのか、そういう生徒を見ると不覚にも涙が。。。
『よし、まあ アレだ。 俺が来たからには安心しろ。家庭教師が来る、なんて母親から聞かされた時、君はどんだけ宿題出されるんだ? とか どんだけ厳しい授業なんだ? と思っていただろ? 他の家庭教師の先生のやり方は知らない。しかし、俺は君の想像をいい意味で裏切る先生だ。だから、余計な心配はしないでいい。俺は君に勉強を教えに来たのではない。雑談をしに来たんだ。』
学力上位数パーセントだけを相手にしている進学塾。
なんとかついていこうとするも、ついていけずに結果、宿題丸写し。
これでは子供達の伸び伸びした瑞々しい感性が疲弊してしまうのではないか?
真面目な子ほど精神バランスが崩れてしまいます。
人生で最も大事な時期、その時期の詰め込み教育、ついていける生徒ならどんなハイレベルの問題でもいいと思います。
しかし、実際に上記の例のような生徒に接するたび、
言葉にできない程の深い悲しみと怒りが込み上げてきます。
これがお金を取ってやる教育なのか?
『教育』とは『教え、育むこと』
ならばこの手の進学塾で行われていることは何だというのか!
俺は絶対に許さないぞ。
この素直で真面目な生徒の、申し訳なさそうに下を向いた姿、、、
罪悪感で一杯なのだと思います。
自分は一生懸命がんばろうとしたのだけど、でも、やっぱりついていけない。
親に怒られるんじゃないか、ついていけない自分が馬鹿なのではないか、、、
想像しただけでも胸が張り裂けそうになってしまいます。
お金払ってストレス買いに行ってどうするんだ、と。
学校でも塾でも救えない生徒、俺が最後まで面倒みてやる!
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『この塾に入ったなら安心』そう思っている親御さんいませんか?
この『認知工学』という会社のポリシーと『ディスカバー』という版元のポリシー、大変すばらしいものだと思います。
この2社の組み合わせで出している『名作ドリル』これも大変特徴的な本だと思います。
- 作者: 認知工学,水島醉
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/05/31
- メディア: 単行本
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読書力がラクラク身につく名作ドリル『一房の葡萄ほか一編』(有島武郎)
- 作者: 認知工学
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【参考】
ディスカバー社
【追記】
昨日の事。
『進学塾不要論』
こういう本があるのですが、ちょっと授業中に見てみてはいかがでしょうか?
と、ある親御さんにお話ししたところ、
先生、この本、買わせて下さい、とのこと。
やはり、ちゃんと紹介すれば、それなりの方(40代の看護士)には心に刺さるようです。
『下の子供は先生にお願いしている訳ですが、私の周りに塾で悩む同僚がたくさんいますので』
とのことでした。
女性は皆、自分の子供達の将来、学校、学力が心配です。
男性と違って、子供は自分の分身だと感じているからなでしょう。
私はマザコンではないのですが、母親の愛情より深いものは無いと思います。
自分の大事な子供、よかれと思って入れた進学塾、実は、、、という怖さ。
感じるのだと思います。
『進学塾不要論』
この本の後半では『いつ頃まで何を学習しておいた方がいいか』を丁寧に記載されてあります。
単純な批判で終ることなく、こうしてはいかが? と具体的なアドバイスが。
本当に、いい本だと思います。
おかげで自分の分の本を再度、Kブックセンターに行って買ってこなくては。。。